国道237号線を通って旭川から富良野へ向かう。美瑛をこえると左手に見える山脈が十勝岳連峰だ。晴れた日には噴煙が肉眼で確認できる。

上富良野をこえて中富良野に入ったら、その十勝岳に向かう。曲がりくねった冬の山道はスリップに注意が必要だ。10分も走れば民家はなくなり、エゾマツや白樺が道路を囲む。雪がない季節なら、鹿の親子に出くわすことも稀ではない。標高が高くなってくると、道路脇の木々に付着する樹氷がだんだん大きくなってくる。30分ほど山道を上ると、広い駐車場に車を止める。ここからは徒歩になる。人がすれ違うこともできないような細い雪の道を200mほど歩く。小さな橋を越えると、湯気が見える。石の階段を下りると、小さな湯船が2つ。

秘湯、吹上温泉だ。数ある北海道の無料公衆温泉の中でも最も知名度が高い。テレビドラマ“北の国から”で宮沢りえが入った露天風呂だからだろう。湯船の脇の雪が積もっていない一角で服を脱いで、急いで温泉に入る。氷点下の気温でも、温泉に入ると暖かい。お湯が熱いときには、周囲の雪を入れることで温度の調整も簡単だ。落ち着いて、周囲を見回すと、すぐ脇には渓流が流れ、松には樹氷がる。冬の北海道らしい景色だ。

真の露天なので女性はちょっと注意が必要。夜なら女性も大丈夫。車がないと行けないが、貴重な体験になるハズ。