●Reversal of direct oral anticoagulants. Vascular Health and Risk Management 2017; 13: 287–292.  
以上のDOACの拮抗に関するレビューを読みました。
・VK拮抗薬のワーファリンなどは治療域のINRを得るために時間がかかる上にINRのモニタリングが必要で食事や薬物相互作用の影響も受ける。周術期の置換も必要。
⇒DOACはこれらがないという利点があります。
VK拮抗薬は直ちに拮抗する場合にはPCC(プロトロンビン複合体濃縮製剤)や新鮮凍結血漿を用いますが、DOACの弱点として利用できる特異的中和剤に欠けることが挙げられます。
★今回のレビューではDOACの特異的・非特異的両方の中和剤について焦点を当てていました。
特異的中和剤としてPCC・活性型PCC・rFⅦa・ダビガトランの透析除去が紹介されていました。
非特異的中和剤として以下の新薬が紹介されていました。
●idarucizumab(プリズバインド®)
ダビガトランに対するヒト化モノクローナル抗体フラグメント。ダビガトランに特異的に結合。
・イダルシズマブはダビガトランへの結合が極めて強い!
⇒トロンビンと比べて約350倍のダビガトラン親和性を有する。
・腎排泄
・RE-VERSE AD試験:idarucizumabは、緊急時にダビガトランの抗凝固作用を迅速かつ完全に中和することが明らかとなった。
⇒その効果は、緊急手術や処置を必要とする患者群、止血困難な出血又は生命を脅かす出血を発現した患者群で一貫。
●Andexanet alfa(アンデキサネットα)
アメリカで2018年5月に承認。
ANNEXA-A試験:アピキサバンに対する中和作用を検証。
ANNEXA-R試験:リバロキサバンに対する中和作用を検証。
健康高齢者において、Andexanet αを投与後数分以内に、アピキサバン及びリバロキサバンの抗凝固活性は中和され、その効果は、静注中は持続した。臨床的な副作用はなかった。
ANNEXA-4試験:生命に関わる急性大出血患者においてandexanet α の使用を評価。(中間報告)
●Ciraparantag(シラパランタグ。開発コードPER977)
第Xa因子阻害剤と低分子量ヘパリン・フォンダパリヌクスに対する中和剤として開発中。