• 総説
  • 筋弛緩薬の薬物動態シミュレーション
  • 著者:笹川 智貴,国沢 卓之,増井 健一.
  • 誌名:臨床麻酔 2017; 41(8): 1087-95.
  • 2017年8月刊行
  • 臨床麻酔

筋弛緩薬の薬物動態シミュレーションについての総説を執筆されました。以下に内容を要約致しましたので、参考にされて下さいませ。詳細に興味があられる方は、是非、原文をお読み頂けますと幸いでございます。尚、蛇足ではございますが、本号は通巻 第500号の記念号だったご様子です。

筋弛緩薬は筋弛緩モニターを使用することでその効果の程度を薬力学的に判定することが可能です。また筋弛緩薬は濃度―効果関係に大きな個体差があるため薬物動態シミュレーションのみで筋弛緩薬投与の指標とすることには筋弛緩遷延や過少投与などのリスクがあります。

しかし、筋弛緩モニターの反応がうまく得られず、筋収縮反応が偽陰性となって筋弛緩からの回復を検知できないこともしばしば経験しますので、このような場合に薬物動態シミュレーションを併用することによって、相補的に安全な筋弛緩状態を維持できる指標になると考えられます。また、適切な薬物動態パラメータを選択した薬物動態シミュレーションは筋弛緩薬の投与量や投与タイミングを推定するための一助となり筋弛緩薬投与の指標の1つとなり得ます。